MENU
「myhealth」は暮らしと健康に役立つ実用書を刊行する出版社、マイヘルス社が運営しています
【耳管開放症を漢方で治す】虚証を改善する加味帰脾湯や桂枝茯苓丸、五苓散がおすすめ

【耳管開放症を漢方で治す】虚証を改善する加味帰脾湯や桂枝茯苓丸、五苓散がおすすめ

交感神経が優位な状態が続き、心身ともにヘロヘロになってしまった状態や、副腎疲労が極まった状態というのは、漢方の立場から考えると「虚証」ということになります。私のクリニックの耳管開放症治療の1つの柱となっているものが、漢方薬による治療です。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)

解説者のプロフィール

萩野仁志(はぎの・ひとし)
自らの耳管開放症を治した経験から、西洋医学と東洋医学を融合させた独自の治療体系を確立し、成果を上げる。耳管開放症の名医としてインターネットで話題となる。東海大学医学部卒業。はぎの耳鼻咽喉科院長。東海大学医学部専門診療学系漢方医学教室非常勤講師。クラシック&ジャズ・ピアニストとしても活動。共著書に『「医師」と「声楽家」が導く 人生最高の声を手にいれる6つのステップ』(音楽之友社)などがある。

ストレスに対する体の反応には2系統ある

前記事で、ストレスと耳管開放症には関係があると述べました。では、実際にストレスがかかったとき、私たちの体の中はどうなるのでしょうか。

ストレスを受けた私たちの体の中では、次の2つの系列で反応が起こります。

自律神経系
内分泌系


この両者の反応で、ともに重要な働きをしているのが副腎です。

私たちの体の背面には、左右に1つずつ腎臓があります。腎臓は、ソラマメのような形をした臓器で、心臓よりやや小さいぐらいの大きさです。

副腎は、この左右の腎臓の上に、ちょこんと乗るように存在しています。重さは、1つ3~5g程度で、腎臓の20分の1以下。非常に小さな臓器です。

腎臓とくっついていますが、働きは、腎臓とは直接関係していません。腎臓が泌尿器系の臓器であるのに対して、副腎は、生命維持に欠かせないホルモンを分泌する内分泌器官の1つです。

副腎は、いわゆる副腎の皮の部分に当たる副腎皮質と、中身の部分に当たる副腎髄質からなります。それぞれは、違った働きをしています。


まず、自律神経系の反応を追ってみましょう。

ご存じの人も多いでしょうが、自律神経は、意志とは無関係に内臓や血管を調節している神経です。自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあり、両者が拮抗するように働き、バランスを取りながら体の調節を行っています。

交感神経が活動のアクセル役、副交感神経がブレーキ役と考えるとわかりやすいでしょう。

ストレスがかかり、脳がそれを認識すると、脳の視床下部から脊髄を介し、交感神経の興奮(緊張)が引き起こされます。交感神経末端からノルアドレナリン(神経伝達物質)が放出され、各臓器や器官は緊急事態を感知し反応します。

副腎髄質は、発生学的には交感神経の一部といっていいもので、機能的にも共通した性質を持っており、交感神経と連携しながら働きます。交感神経が興奮すると、副腎髄質からはアドレナリンが分泌されます。アドレナリンはホルモンとして体内を巡り、交感神経興奮の効果を維持・増幅させることになります。

交感神経は、「闘争と逃走の神経」とも呼ばれます。かつて私たちは敵に遭遇したとき、生き延びるために戦うか逃げるか、どちらかを選ばなければなりませんでした。

交感神経は、体のアクセルを踏み、戦闘と逃走の両方に対応できるように体を整えます。瞳がカッと開き、血管が収縮し、血圧が上がり、心拍数も増加、呼吸が速くなります。それらもすべて、危機的状況に対応するための体の備えです。


もう1つが内分泌系の反応です。

ストレスがかかると、視床下部からCRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)というホルモンが放出されます。このCRHが、同じく脳の下垂体からACTH(副腎皮質刺激ホルモン)の分泌を促します。

ACTHの働きにより、副腎皮質から、コルチゾールをはじめとする、いわゆるストレスホルモンが分泌されます。コルチゾールなどのストレスホルモンが分泌されるのも、ストレスがもたらす環境に適応するための反応です。適応するために、血糖値や血圧を上昇させます。

副腎髄質から分泌されるアドレナリンが、瞬発的に体を戦闘態勢へともたらすのに対して、副腎皮質から分泌されるストレスホルモンは、もっと継続的にストレスに向き合い続けるために機能します。いわば、それは、「食べ物が得られない状況下で外敵と戦うために」体を準備すると考えればいいでしょう。

ストレスに反応する2つの経路

2つの反応をまとめると、こうなります。

自律神経系:視床下部→交感神経→副腎髄質→アドレナリン
内分泌系 :視床下部→脳下垂体→副腎皮質→コルチゾール

ストレスは、一時的であれば、大きな問題にはなりません。敵と遭遇した場合でも、戦うにせよ、逃げるにせよ、そうした危機的状況というのは、そもそも一時的なものです。

ところが、ストレス社会に生きる現代人の場合、ストレスを抱えた状態が長く続くのです。その結果として、さまざまな弊害が起こってきます。

ストレスを受けると、①自律神経系 ②内分泌系に悪影響が出る
一時的なストレスは問題にならないが、長期的なストレスは体に害を及ぼす

ストレスをかけられ続けると体はどうなるか

自律神経系では、交感神経が優位となり、交感神経の興奮が続くと、体のアクセルを踏みっぱなしの状態が続くことになります。それが長く続けば続くほど、体には負担となります。

交感神経の優位が続くと、血管が収縮した状態が続き、血流が悪くなります。すると、血液が全身に行き届かなくなり、冷えにつながります。同時に、血液中の老廃物や疲労物質が代謝されなくなるため、筋肉の痛みやこりを招きます。

胃腸の働きは、自律神経によってコントロールされています。胃や腸が活発に働くのは、副交感神経が優位なときです。ところが、ストレスを受けると交感神経が優位になるので、消化吸収に影響が及び、胃のもたれやムカつき、下痢や便秘などを引き起こしやすくなるのです。

この交感神経の優位な状態が長く続く結果として、自律神経のバランスが乱れ、ついには、自律神経失調症の不定愁訴が起こってくることになります。

不定愁訴は多種多様です。頭痛、頭重感、目の疲れ、耳鳴り、めまい、肩こり、疲労感、ほてり、冷え、不眠、イライラなど、いろいろあります。


一方、内分泌系でも、ストレスがかけられ続けると、コルチゾールが分泌され続ける結果、副腎がすっかり疲労してしまいます。そして、いわゆる「副腎疲労」の状態が起こると考えられます。

そうすると、疲れやすい、立ちくらみ、不眠、イライラ、落ち込み、免疫力の低下などの症状が起こってきます。


耳管開放症の患者さんの場合も、今、お話ししてきたような自律神経の乱れや副腎疲労が起こっている可能性が高いのです。実際、耳管開放症の患者さんは、しばしば自律神経失調症の諸症状を併発します。私が診ている耳管開放症の患者さんの大半が、自律神経失調症の不定愁訴に悩まされていました。

また、多くの人が体調も悪く、疲れやすかったり、不眠、落ち込みに悩んだりしています。こうした点から、それと気づかずに、副腎疲労を起こしている人がかなり多いのではないかと推定できるのです。

あるいは、ほかの病気でステロイド薬を処方されたのち、耳管開放症を発症することが少なからずあります。

こうしたケースでは、もともと副腎疲労があったところに、ステロイドが投与されたことで、さらに副腎にダメージが加わることになります。その結果、副腎の機能低下が進んで、耳管開放症を発症すると考えられます。

交感神経が優位な状態が長く続くと、さまざまな不定愁訴が起こってくる
副腎疲労によっても、同様に症状が現れる

漢方における「証」とは何か

交感神経が優位な状態が続けば、血管は収縮し、血流が悪くなり、体は冷えます。耳管開放症の人は、症状がひどく出ているほうの耳を下にして寝ると、症状が楽になりますが、これも、耳管周辺に血流障害が起こっていることを示しています。

私たちは、病気をして体力ががっくりと落ちてしまったときや、ショックな出来事で気落ちしたときは、階段を上るのもつらいという状態になることがあります。耳管開放症の人は、そんな状態に近いといっていいかもしれません。

東洋医学では、気という一種の生命エネルギーを想定し、それを基盤にして、さまざまな健康理論が組み立てられています。文字どおり、気落ちした状態のときに、気を補ってやると、元気になり、階段をスタスタ上がれるようになります。

このように、体の状態を高めることが、耳管の機能低下状態を回復することにもつながっていきます。こうした意味合いから、私のクリニックの耳管開放症治療の1つの柱となっているものが、漢方薬による治療です。

漢方では、患者さん1人ひとりの心と体の状態を表した「(しょう)」というものを考えます。証によって処方される漢方が決められます。

証を決めるには、「陰陽(いんよう)」「虚実(きょじつ)」「気・血・水」といった〝ものさし〟が使われていますが、その中で、虚実は、次のように分類されます。

虚証→本来の生命力が弱まって体の機能が低下した状態
「胃腸が弱く、疲れて眠くなりやすい状態」

実証→生命力が高く、体の機能が高い状態
「胃腸が強く、疲れを知らない状態」

今まで話題にしてきた「交感神経が優位な状態が続き、心身ともにヘロヘロになってしまった状態」や、「副腎疲労が極まった状態」というのは、漢方の立場から考えると、虚証ということになるでしょう。

そして、こうした虚弱な状態を改善するのに、それに合った漢方薬が役立つのです(ちなみに、実証の人が、虚証に合う薬を服用するのは問題ありません)。

耳管開放症の人は、東洋医学的にいうと「虚証」になっていることが多い。
この状態を改善するには、漢方薬が役立つ

漢方薬その① 加味帰脾湯

まず、最初に取り上げるのが、加味帰脾湯(かみきひとう)です。加味帰脾湯は、耳管開放症に効果がある漢方薬としてよく知られています。

私自身が最初にこの漢方薬を知ったのは、同じ耳鼻咽喉科の医師である、金沢市立病院の石川滋先生の論文でした。石川先生は、耳管開放症の根底には血流障害があると考えて、血流障害を改善する漢方薬を探していました。

漢方薬のメーカーの担当者に問い合わせたところ、たまたま勧められたのが、加味帰脾湯だったといいます。石川先生が試したところ、加味帰脾湯が耳管開放症にかなり有効であることがわかり、そうして学会でも報告され、論文にされ、私を含め、ほかの耳鼻咽喉科の医師が用いるようになったのです。

もともと、帰脾湯という漢方薬があり、加味帰脾湯は、その帰脾湯に2つの生薬(漢方薬の原材料)をプラスアルファ(加味)した漢方薬です。

もとになる帰脾湯とは、いったい、どんな漢方薬でしょうか。

帰脾湯

【どんな症状のある人に向いているか】
 精神的症状(心身疲労・不安感・動悸・不眠・気うつ)
 貧血傾向(栄養不良・顔色が悪い)
 胃腸虚弱(食が細い・食後の眠気)

【どんな生薬が配合されているか】
 *帰脾湯では、主に2つのタイプ・12の生薬が組み合わされています。
 ①補気薬(足りない気を補う生薬)
 人参(ウコギ科チョウセンニンジンの根)
 黄耆(マメ科キバナオウギの根)など
 ②安心薬(精神安定の効能のある生薬)
 酸棗仁(クロウメモドキ科サネブトナツメの実)
 竜眼肉(ムクロジ科リュウガンの乾燥果実)など


私自身、患者さんの体質・体調を診て、帰脾湯のほうを処方することもあります。加味帰脾湯は、この帰脾湯に、柴胡(セリ科ミシマサイコの根)と、山梔子(アカネ科クチナシの乾燥果実)を加えたものです。

加味帰脾湯

【どんな症状のある人に向いているか】
 帰脾湯の適応症状に加えて、イライラやホットフラッシュなどがあり、精神症状がさらに強い人。
【どんな生薬が配合されているか】
 補気薬と安心薬に、柴胡と山梔子を加えた、14の生薬が配合されています。


柴胡と、山梔子の2つも、ともに神経症状を改善する生薬です。つまり加味帰脾湯は、帰脾湯をよりパワーアップさせたものです。いい換えれば、ストレスが強く、より症状が深刻な人のためのものといってもいいでしょう。

耳管開放症の人は、心身ともに疲れ切っており、自律神経の乱れによって不眠や不安、イライラなどの自律神経失調の諸症状に悩まされていることが多いのです。それらの神経症状に対し、帰脾湯や、加味帰脾湯が適合するのではないかと考えられます。

ただし、加味帰脾湯を長期間飲み続けると、副作用で、腸の血流が悪くなることがあります。そのため、途中で帰脾湯の処方に替えるという使い方をすることもあります。

加味帰脾湯は、耳管開放症に効く漢方薬として知られている
血流障害を改善する目的で使い始められた

加味帰脾湯と補中益気湯との比較

ほかにも、耳管開放症の治療にいくつかの漢方薬が使用され、効果があったという報告がなされています。ここでは、使用される頻度の高い、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)について言及します。

耳管開放症の患者さんのなかには、低血圧の人がときどき見られます。このような血圧の低めのかたに、補中益気湯がいいという報告があります。

補中益気湯は、胃腸の調子を整えて、気をふやす薬です。この漢方薬は、わかりやすくいえば、もともと元気な人が、ちょっと疲れたときに用いる薬です。

これに対して、加味帰脾湯は、心身ともに疲れ切った人が元気になるのを助ける漢方薬です。耳管開放症の症状を改善させるためには、加味帰脾湯が適応となる人が多いと思います。

実際、これまで私も、加味帰脾湯を数え切れないくらい患者さんにお勧めしていますが、多くのケースで、この漢方薬が効果をもたらしてきました。

もちろん漢方薬の場合、西洋医学の薬のように、一定の薬理作用があり、予測された範囲内の効果が得られるというものではありません。なかには、まるっきり効かない人もいるでしょう。効果が現れるまでの時間にも個人差があります。

加味帰脾湯の処方をする耳鼻科医のなかには、患者さんに飲んでもらって、2週間で効果が出ないと、薬をやめてしまう医師が少なくありません。西洋医学の医師は、効果が出ないと、どうしても早めに薬を見切ってしまうのです。

しかし私は、もう少しじっくり様子を見たほうがいいという意見です。効果がないのに1年も続ける必要はありませんが、処方後4週間を過ぎてから効くこともあるので、少なくとも8週間は投与し、経過観察をすることが望ましいと考えています。

補中益気湯は、もともと元気な人がちょっと疲れたときに用いる。加味帰脾湯は、心身ともに疲れ切った人が、元気になるのを助ける
低血圧ぎみの人には、補中益気湯も勧められるが、全体的には加味帰脾湯の向いている人が多い

漢方薬その② 桂枝茯苓丸

加味帰脾湯以外で、私がよく処方しているのが、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)です。

もともとこの漢方薬は、婦人科の症状に非常によく処方される漢方薬です。

桂枝茯苓丸

【どんな症状のある人に向いているか】
 冷えやすい人。または、冷えのぼせ(手足が冷えて顔は熱い)のある人
 肩こり、頭痛のある人
 子宮の不調(生理痛・生理不順、不正出血)
 肌の不調(ニキビ・シミ・くすみ・クマ・あざ・湿疹ができやすい)

【どんな生薬が配合されているか】
 全部で5つの生薬が配合されています。主要な作用で分類すると、
 ①血行促進
 桂皮(シナモン。クスノキ科トンキンニッケイの樹皮)
 牡丹皮(ボタン科ボタンの根皮)
 桃仁(バラ科モモの種子)
 芍薬(ボタン科シャクヤクの根)
 ②利水作用
 茯苓(サルノコシカケ科マツホド菌の菌核)


桂枝茯苓丸の主な作用は、「瘀血(おけつ)(血液の滞り)」の改善です。

私たちの体内では、血液が循環しています。酸素や栄養を全身に運び、老廃物を運び出し、生命を支えています。ところが、この大切な役割を担っている血液が、汚れたり、粘度が高まって流れにくくなったりすることがあります。そのような血液ドロドロ状態を、東洋医学では、「瘀血」と呼んでいます。

桂枝茯苓丸には、血液循環を高めて、血の巡りをよくする生薬が複数配合されています。これらの生薬の働きで、瘀血が解消すると、多くの婦人科疾患などが改善していくと考えられます。

耳管開放症の症状の根底には、血流障害と冷えがあるので、瘀血を解消するこの漢方薬が効果を発揮するケースが少なくありません。

耳管開放症の人に第1に推奨されるのは加味帰脾湯ですが、それが効果を上げないケースもあります。こうした場合、私は、しばしば、加味帰脾湯と桂枝茯苓丸を併用します。そうすると、効果を上げるケースが多いのです。

桂枝茯苓丸は、男女を問わず、冷えや血行不良があり、ホルモンバランスがくずれているような人に、特に勧められるでしょう。

私自身も、耳管開放症も発症することになった難病から回復する際、桂枝茯苓丸のお世話になった経験があります。

桂枝茯苓丸は「血液ドロドロ状態」に効果が期待できる
私自身も桂枝茯苓丸を飲んだ経験がある

漢方薬その③ 五苓散

私は加味帰脾湯と、五苓散を併用することもあります。

東洋医学では、「舌診(ぜつしん)」といって、舌の状態で体の状態を推量する診断法があります。耳管開放症の患者さんの舌を診ると、舌がむくむことで、舌の縁がギザギザになる、「水毒(すいどく)」の兆候を表している人が多く見られます。

水毒とは、東洋医学の病気の概念で、体内に過剰な水がたまり、不調を起こしている状態です。こうした人に勧められるのが、五苓散です。五苓散は、体の働きを高めて、余分な「水」を体の外へと出す働きがあります。

五苓散

【どんな症状のある人に向いているか】
 むくみ、頭痛、めまい
 下痢、吐き気、急性胃腸炎、暑気あたり、二日酔い
 口が渇き、尿の量が少ない人

【どんな生薬が配合されているか】
 ①利水作用
 沢瀉(オモダカ科サジオモダカの根) 
 猪苓(サルノコシカケ科のチョレイマイタケの菌核) 
 茯苓(サルノコシカケ科のマツホドの菌核) 
 白朮(キク科オケラの根)
 ②整腸作用 
 桂皮(クスノキ科トンキンニッケイの樹皮)


水毒により、体内の水分代謝がうまくいかないため、むくみや頭痛、めまい、下痢などの症状が起こっていると考えます。五苓散には、利尿作用の優れた生薬が配合されており、体内で余っている不要な水を、くみ上げるように排出します。


また、加味帰脾湯とともに、サフランを勧めることもあります。

サフランは、アヤメ科の多年草サフランのめしべ。古代エジプトやギリシア時代から、婦人病の妙薬として使用されてきました。漢名は、「番紅花」と書き、漢方薬としても使われています。保険診療のなかで、サフランも併用薬として使用できます。

さまざまな婦人科疾患や冷えなどに、効果があるとされています。瘀血があり、不眠、イライラに加えて、生理不順などのさまざまな婦人科疾患を併発している人は、試すといいでしょう。

ちなみに、もしも自分で試したいのであれば、サフランのめしべ5~20本くらいに、お湯150㎖を注ぎ、数分待って、お湯に黄色く色がついてきたら飲みましょう。

五苓散は、水分代謝がうまくいかない人向け
難治例や、婦人科疾患を併発している人は、サフランもお勧め

おすすめの本

なお、本稿は『謎の耳づまり病を自分で治す本』(マキノ出版)から一部を抜粋・加筆して掲載しています。詳細は下記のリンクよりご覧ください。

関連記事
病巣疾患という概念があります。私のケースでは、上咽頭の慢性炎症という病巣があり、それが自律神経の失調だけではなく、全身の筋力低下を引き起こしていました。声帯や耳管をとり巻く筋肉も弱り、それぞれの機能を低下させていたと考えられます。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-09 06:30:00 公開: 2020-10-09 06:30:00
耳管開放症を改善するための治療法の1つの柱となっているのが、EAT(上咽頭擦過治療)です。免疫器官としての上咽頭の慢性炎症に対してEATを行うと、自律神経失調の症状が消えるともに、耳管開放症の症状が改善するのです。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-08 06:30:00 公開: 2020-10-08 06:30:00
激しい運動によって体力を消耗することが、耳管開放症の発症のきっかけになることがあります。体重が何㎏も落ちてしまうような運動習慣はお勧めできません。すでに耳管開放症をお持ちの人も、激しい運動をすると症状が強く出やすい傾向があります。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-06 06:30:00 公開: 2020-10-06 06:30:00
耳管開放症の症状は体調と連動しています。ここでは症状の改善に役立つセルフケアと、日常生活のうえで注意したいポイントを紹介します。・鼻うがい・爪もみ・睡眠・鼻をすすらないこと、についてです。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-05 06:30:00 公開: 2020-10-05 06:30:00
耳管開放症を引き起こす要因はいろいろなものがあると考えられます。ダイエット、過労、睡眠不足、中耳炎、妊娠、ピルの服用、薬の副作用……。そのなかで2つのポイントがあります。①女性ホルモンの影響、②広い意味でのストレス、です。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-04 06:30:00 公開: 2020-10-04 06:30:00
病巣疾患という概念があります。私のケースでは、上咽頭の慢性炎症という病巣があり、それが自律神経の失調だけではなく、全身の筋力低下を引き起こしていました。声帯や耳管をとり巻く筋肉も弱り、それぞれの機能を低下させていたと考えられます。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-09 06:30:00 公開: 2020-10-09 06:30:00
耳管開放症を改善するための治療法の1つの柱となっているのが、EAT(上咽頭擦過治療)です。免疫器官としての上咽頭の慢性炎症に対してEATを行うと、自律神経失調の症状が消えるともに、耳管開放症の症状が改善するのです。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-08 06:30:00 公開: 2020-10-08 06:30:00
交感神経が優位な状態が続き、心身ともにヘロヘロになってしまった状態や、副腎疲労が極まった状態というのは、漢方の立場から考えると「虚証」ということになります。私のクリニックの耳管開放症治療の1つの柱となっているものが、漢方薬による治療です。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-07 06:30:00 公開: 2020-10-07 06:30:00
激しい運動によって体力を消耗することが、耳管開放症の発症のきっかけになることがあります。体重が何㎏も落ちてしまうような運動習慣はお勧めできません。すでに耳管開放症をお持ちの人も、激しい運動をすると症状が強く出やすい傾向があります。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-06 06:30:00 公開: 2020-10-06 06:30:00
耳管開放症の症状は体調と連動しています。ここでは症状の改善に役立つセルフケアと、日常生活のうえで注意したいポイントを紹介します。・鼻うがい・爪もみ・睡眠・鼻をすすらないこと、についてです。【解説】萩野仁志(はぎの耳鼻咽喉科院長)
更新: 2020-10-05 06:30:00 公開: 2020-10-05 06:30:00

話題のキーワード

local_offerめまい