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【めまいの原因】気圧の変化が引き起こすケースが多い 血流が改善する「耳マッサージ」のやり方

【めまいの原因】気圧の変化が引き起こすケースが多い 血流が改善する「耳マッサージ」のやり方

「雨が降りそうになると、頭が痛くなりめまいがする」「台風が近づくと、耳鳴りが起こる」といった症状を抱えているかたはいませんか。あなたのその不調は、もしかしたら気圧の変化が影響しているのかもしれません。【解説】佐藤純(愛知医科大学医学部客員教授)

解説者のプロフィール

佐藤純(さとう・じゅん)
愛知医科大学医学部客員教授。1958年、福岡県生まれ。名古屋大学教授を経て、愛知医科大学医学部客員教授。中部大学生命健康科学部教授。2005年より、愛知医科大学病院 痛みセンターにて日本で唯一の「天気痛外来」を開設。著書多数。
▼愛知医科大学
▼専門分野と研究論文

10人に1人が天気痛!珍しい症状ではない!

「雨が降りそうになると、頭が痛くなりめまいがする」「台風が近づくと、耳鳴りが起こる」「梅雨の時期は頭が重い」といった原因不明の症状を抱えているかたはいませんか。あなたのその不調は、もしかしたら気圧の変化が影響しているのかもしれません。

皆さんは、「前庭」という名称を聞いたことがあるでしょうか。前庭は、耳の中にある内耳の一部で、ここが気圧の変化を感じ取るセンサーの役割を担っています。

そして、この前庭の血流が悪くなり、普通の人に比べて気圧の変化を鋭敏に感じてしまう人がいるのです。そのような人たちは、急な悪天候によって体が過度なストレスを受け、それに対抗しようとして、自律神経のうち交感神経の働きが活発になります。

自律神経とは、内臓や血管、筋肉などの働きをコントロールする神経のことで、いわば私たちの生命活動の根幹を調整しているといえるでしょう。緊張時に優位になる交感神経と、リラックス時に優位になる副交感神経があり、両者がバランスよく働くことで私たちの健康状態は維持されます。このバランスがくずれると、さまざまな不調が起こるのです。

気圧の変化を必要以上に感知してしまう人は、天気がくずれると交感神経ばかり優位な状態が続きます。すると、体の各所で血流障害や筋肉の緊張が起こり、病気や痛みが発生する原因となるのです。

このように、気圧が由来して発症する不調のことを私は、「天気痛」と呼んでいます。天気痛の患者さんは、日本で推定1千万人以上ともされ、ほぼ10人に1人。決して珍しい症状ではありません。

耳鼻科などで原因不明と診断された耳鳴りやめまいに悩む患者さんのなかにも、この天気痛の患者さんが多数潜在します。そう、あなたのそのグルグルめまいや、ジージーうるさい耳鳴りも、天気痛が主原因かもしれないのです。

内耳の血液循環を促しめまいが大改善!

天気の変化に敏感で雨をなんとなく予見できたり、新幹線や飛行機に乗ったときに耳が痛くなりやすかったり、気分の浮き沈みが天気に左右されやすかったりする人は、天気痛を疑いましょう。

また、天気が悪くなると必ず体調をくずしてしまうかた、寝込んでしまったり、頭痛が発生したり、倦怠感に襲われたりするかたは天気痛と断定できます。

天気痛の場合は、内耳の血液循環を促すのが効果的です。薬などをうまく用いながら、生活習慣に気をつけて適切な処置を行うことが重要でしょう。

私は治療とともに、患者さんに勧めているセルフケアがあります。薬以外にも何かできることはないかと考え出した方法ですが、体に負担がかからないうえ、非常に高い効果を上げています。

やり方は、とても簡単です。耳を上下左右に引っ張って、くるくる回すだけ。どこでも、誰でも、容易に行えます(やり方は下図を参照)。

この「耳マッサージ」は、毎日、朝・昼・晩に1回ずつ行ってください。耳と、耳周りをもみほぐすことで、内耳の血行が促され、天気痛の改善につながります。

実際に行うと、耳がポカポカと温かく感じられるでしょう。これは、耳の血行がよくなっている証拠です。

この耳マッサージを2週間続けたことで、めまいが大きく改善したかたもいらっしゃいます。まずは2週間を目安に、毎日根気よく続けてみませんか。

耳マッサージのやり方

両耳を指で軽くつまみ、上に5秒引っ張る。

横に5秒引っ張る。

下に5秒引っ張る。

横に引っ張りながら、後ろ方向に5回、回す。

両耳の上下を折り曲げて、5秒間キープする。

手のひらで耳全体を覆い、後ろ方向に5回、回す。毎日、①〜⑥を朝昼晩に1回ずつ行う。

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